エアペイ(AirPAY)は、iPad(iPhone)とカードリーダーがあれば導入できるキャッシュレス決済サービスです。
そこで、エアペイ導入時に「レシートプリンターも一緒に導入が必要なのか?」、「導入するならどのレシートプリンターがいいのか?」気になるところですよね。
- レシートプリンター導入は必須でない。
- エアペイ(AirPAY)はレシートメールを発行できる。
- エアレジ(AirREGI)なら電子レシートを発行できる。
- レシートは求められた時だけ発行する。

エアペイにレシートプリンターは必須ではなく、必要なら導入するという感じです。
エアペイは、お客様のメールアドレス宛に「レシートメール」を送信することもできるので、レシートプリンターがなくても大丈夫です。
また、レシートは求められたら発行しなければいけない義務があり、求められなければ発行しなくても問題ありません。
レシートを求められたらレシートメールを送信し、どうしても紙で欲しい方には領収書を書けば大丈夫です。
なので、まずはレシートプリンターなしでエアペイを導入してから必要かどうか判断するのがおすすめですね!
エアペイ(AirPAY)はレシートプリンターなしで導入できる
エアペイ(AirPAY)は、レシートプリンターがなくても導入してキャッシュレス決済を始めることができます。
レシートプリンターがなくても導入できる理由
エアペイにレシートプリンターがなくても導入できるのは、
- レシートメール、電子レシートを発行できる。
- 法律上レシートの発行は義務ではない。
といった2つの理由があるからです。
レシートメール、電子レシートを発行できる
エアペイは、クレジットカード決済などの控えとして、レシートメール(お客様控え)を発行することができます。
また、エアレジと連携すれば、電子レシートを発行できるようになっています。
発行したレシートメールや電子レシートは、お客様のメールアドレス宛に送信できるので、レシートプリンターで印刷して渡さなくても大丈夫なんです。



レシートメールや電子レシートは、お客様のメールアドレスを入力するだけで送信できます。
なので、エアペイを導入してみて、印刷したレシートを求めるお客様があまりいなければ、レシートプリンターがなくても問題ないでしょう。
レシートは求められたら発行する義務がある
民法486条には、
弁済をする者は、弁済と引換えに、弁済を受領する者に対して受取証書の交付を請求することができる。
弁済をする者は、前項の受取証書の交付に代えて、その内容を記録した電磁的記録の提供を請求することができる。ただし、弁済を受領する者に不相当な負担を課するものであるときは、この限りでない。
というように記載されています。
お客様にレシートを求められたら発行する義務がありますが、そうでなければ発行しなくても問題はないということです。
レシートを求められれば、エアペイはレシートメールや電子レシートが発行できますし、どうしても紙のレシートがいいというお客様に領収書を書いて渡せば問題ありません。


エアペイでレシートを発行する3つの手段
エアペイでレシートを発行する方法は3つあります。
レシートプリンターで印刷する
iPad(iPhone)にレシートプリンターを接続して、レシート用紙に印刷する方法です。
エアペイに申し込んで審査に通過すると、エアペイ公式サイトでもレシートプリンターを購入できます。
エアペイで決済された後に、レシートプリンターで印刷してお客様に渡すので、一般的なレシートの発行方法になります。
レシートメールを送信する(Airペイ)
エアペイでレシートメールの設定をしておくと、決済後にメールアドレス入力画面が表示されます。
お客様のメールアドレスを入力して送信すれば、レシートメール(お客様控え)を発行できます。
電子レシートと違い、エアレジアプリがなくても発行できるので、これまで使っているレジのままでも大丈夫ですね。
電子レシートをメール送信する(Airレジ)
エアレジ(Airレジ)で電子レシートを発行して、お客様のメールアドレス宛に送信する方法です。



電子レシートは、お客様にスマホでQRコードを読み込んでもらい、ご自身でメールアドレスを入力して送信してもらいます。
なので、エアペイで電子レシートを発行するのに、店舗側の負担がほとんどないので、安心して利用することができますね。
領収書(紙)を書いて発行する
お客様によっては、スマートフォンの操作が苦手で電子レシートの発行をしたくない場合もあります。
手書きによる領収書を求めるお客様が多いようであれば、レシートプリンターの導入を検討するのがいいですね。
レシートプリンターは後から購入できる
レシートプリンターは、エアペイ導入と同時に購入する必要はありません。
レシートプリンターを導入すると、ランニングコストとしてレシート用紙の料金がかかるので、電子レシートで対応できればコスト削減できますよね。
まずは、レシートを求めるお客様に電子レシートで対応し、印刷したレシートもしくは紙の領収書を求められる頻度を見極めてから検討するのがおすすめです。
エアペイ(AirPAY)アプリからレシートを発行する方法
エアペイ(AirPAY)アプリからレシートを発行する方法を解説していきましょう。
レシートメールを発行して送信する方法
エアペイでレシートメールを発行して送信する方法を解説していきます。


エアペイアプリの「設定」画面を開きます。


設定の中にある「ご利用控え設定」を選択します。
ご利用控え設定の中に「メール送信」という項目があるので、設定をオンに変更します。


エアペイで決済すると、上記のようにメールアドレス入力画面が表示されます。



お客様のメールアドレスを入力して送信すれば、レシートメールの送信が完了します。


送信アドレス:thanks@receipt.airpayment.jp
件名:決済完了のお知らせ
お客様に届くメールは、上記のメールアドレスと件名になっているので、迷惑メールフィルターをかけていると届かない場合があります。
電子レシートをメールで送信する方法
エアレジを使用している場合、電子レシートを送信することができます。


エアレジアプリの設定にある「レシート設定」画面を開きます。
レシート設定画面にある「電子レシート送信用QRの印刷」がオンになっているか確認します。


エアレジで会計が完了すると、上記画面が表示されるので「電子レシート」ボタンを選択します。


お客様読み取り用QRコードが表示されるので、お客様のスマートフォンで読み取ってもらいます。


QRコードを読み取ってもらうと、上記画面が表示されるので、電子レシートを受信するメールアドレスを入力してもらいます。
メールアドレスの入力が終わったら「同意して送信する」ボタンをタップして、電子レシートを受信してもらいましょう。
レシートプリンターから印刷する方法
エアペイでレシートプリンターから印刷する方法を解説していきます。
レシートプリンターとiPad(iPhone)を接続する
エアペイで印刷に使うレシートプリンターとiPad(iPhone)を接続します。



ここでは、手軽に導入できる「モバイルレシートプリンター」を使って解説していきます。


レシートプリンター「MP-B20」は、電源ボタンを長押し(約5秒)すると、Bluetooth接続できる状態になります。
iPad(iPhone)のBluetooth接続を開き、画面下の方にある「その他のデバイス」にある「MP-B20」をタップします。
PINコード入力画面が表示されたら「0000(ゼロを4つ)」入力します。
MP-B20が接続済みになれば、iPad(iPhone)とBluetooth接続完了です。
エアペイアプリのレシート印刷を設定する
次に、エアペイアプリでレシート印刷の設定をしていきます。


エアペイアプリの「設定」画面をタップして開きます。


レシート印刷のプリンターに、先ほど接続したレシートプリンター「MP-B20」を選択します。
お店情報(店舗名、住所、電話番号)を入力する


ブリンターを選択したら、店舗情報(店舗名、住所、電話番号)を設定します。


プリンターの接続とレシート印刷の設定ができたら「テスト印刷をする」ボタンをタップして、実際に印刷できるか試してみましょう。
エアペイ(AirPAY)に対応してるレシートプリンターの機種
エアペイ(AirPAY)に対応しているレシートプリンターの機種を解説していきましょう。
モバイルレシートプリンター
モバイルプリンターは、持ち運びもできて置き場所に困らないので、とても使いやすいプリンターです。
製品名 | MP-B20 | DPU-S245 | SM-S210i | TM-P60Ⅱ (TMP602B853) |
---|---|---|---|---|
Airペイ ポイント接続 | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth |
Airレジ接続 | 〇(※1) | 〇 | 〇 | 〇 |
キャッシュドロアー接続 | × | × | × | × |
紙幅 | 58mm | 58mm | 58mm | 58mm |
※1)Airレジアプリver2.24.0より利用可能



現在、エアペイに対応しているプリンターは、上記の4機種です。
上記4機種は、エアペイ公式サイトでも紹介されているので、安心して導入することができますね。


据置型レシートプリンター
据置型レシートプリンターは、Bluetooth接続だけでなくUSBやLightning USBに対応している機種も多く、有線で接続することもできます。
製品名 | RP-F10-W27J1-5 RP-F10-K27J1-5 | RP-D10-W27J2-B RP-D10-K27J2-B | TSP654ⅡBi | MCP21LB | MCP31LB | TM202BI136 TM202BI036 | TM-T88V-951 TM-T88V-952 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Airペイ ポイント接続 | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth |
Airレジ接続 | Bluetooth / USB(※1) | Bluetooth / USB(※1) | 〇 | Bluetooth / Lightning USB | Bluetooth / Lightning USB | 〇 | 〇 |
キャッシュドロアー接続 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
紙幅 | 80mm / 58mm | 80mm / 58mm | 80mm / 58mm | 58mm | 80mm / 58mm | 80mm / 58mm | 80mm |
※1)Airレジアプリver2.24.0より利用可能
Bluetooth接続よりも有線接続の方が安定していますし、キャッシュドロアーとの接続もできます。
ただ、据置型レシートプリンターは、機種によってモバイルプリンターよりも価格が高いので、お店の用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
レシートプリンター内蔵キャッシュドロア
スター精密には、レシートプリンター内蔵キャッシュドロアもあります。
製品名 | POP10-OF WHT JP POP10-OF BLK JP | POP10-B1OF WHT JP POP10-B1OF BLK JP |
---|---|---|
Airペイ ポイント接続 | Bluetooth | Bluetooth |
Airレジ接続 | 〇 | 〇 |
キャッシュドロア開閉 | 〇 | 〇 |
バーコードリーダー | ー | 〇 |
紙幅 | 58mm | 58mm |
これからお店を始める方は、レシートプリンターやドロアを別々で用意するよりも、こういったレシートプリンター内蔵キャッシュドロアがおすすめですね。
まとめ(エアペイ(AirPAY)レシートプリンターなしでも大丈夫)
エアペイ(AirPAY)レシートプリンターの必要性について解説してきました。
エアペイは、レシートメールや電子レシートを発行できるので、レシートプリンターがなくても問題ありません。
お客様の中には、どうしても紙ベースでレシートが欲しいという方もいると思いますが、そういった場合は手書きで領収書を発行すれば大丈夫です。
もちろん、紙ベースのレシートを求めるお客様が多い場合は、レシートプリンターの導入を検討しなければいけません。



まずは、エアペイを導入してみて、どの程度お客様が紙ベースのレシートを求めるのか見極めるのが大切です。
レシートプリンターを導入するためのコストだけでなく、レシート用紙といったランニングコストもかかるので、レシートメールや電子レシートで運用するのがおすすめですね!
この機会にエアペイを導入して、コスト削減や売上アップを目指しましょう‼︎